私の腹筋物語

腹筋物語 序章

2018年3月だったと思う。私の腹筋物語が始まったのは。

何気ない1枚の写真を実父にメールで送った。なんてことのない家族四人でキャンプの椅子に座っている写真。平和な家族写真。

それを見た実父から即座に返事が来た。

おっ!3人目ができたのか?

・・・・・・・・あなたの3人目の孫は脂肪ですね・・・・・。

因みに実父はこういう冗談をいう人ではない。真っ向から真剣な発言だった。

確かに若い頃は『難民』というあだ名がつくほど痩せていた。っていうか今も別に太ってない。普通だ普通。

それでも二人目を出産してからむくむくと太ったことは確かだ。

それを聞いた夫は大喜びした。それはそれは大ウケだった。

確かにだいぶ前からちょくちょく言われていた。

デブ

身体がだらしない

そんなだと病気になるぞ

そして子どもにも

あれ見てみろよ~ほんとデブだな。そう思うだろ?

と味方にしようとしていた。

それまではこういう発言もさほど気にしていなかったが、実父の発言を受けて大喜びの夫をみて腹が立ってきた。

なんだよ!じゃぁ痩せてやるよ!みてろよ!!

と宣言したら、驚いたことに

じゃ、あれ買ってやるよ!誕生日プレゼントで、・・・シックスパッド!!(笑)

因みに夫はお金をくれません。自分のお給料は自分のおこづかい。そして結婚してから誕生日プレゼント等の贈り物をもらったこともありません。そしてこの時点で私の誕生日から1ヶ月以上も経っていますけど。

それでも、心の中のミニ春野が『プレゼント』という響きを喜んでいたことも認めよう。

最初は間違いなく夫を見返してやる!という負のパワーが原動力になっていたことは否めない。

デブと馬鹿にされるのが悔しかったし、悲しかった。子どもたちまで「カビゴン~デブーーー」と腹をもんでくるのもあまりいい気分もしなかったし、楽しくなかった。

子どもたちには「あまりデブと言わないでほしい」と言ったらすぐにやめてくれて「デブでもかわいい~」というようになった。

あっ『デブ』ってところは変わらないんだ…。『かわいい』はいいけど、微妙だな。

ともあれ、私のダイエットが始まった。

今は思う。そもそもなんで痩せようと思ったんだろう?別に太ってもいないし、健康上問題があったわけではない。

痩せてどうしたかったんだろう?痩せてどうなりたかったんだろう?

夫になにか訴えたかったんだろうか?

もうあの時の気持ちは忘れてしまったけど、ベクトルは自分自身にではなく夫に向かっていたのは間違いない。

夫は毎日トレーニングをしていて腹筋は6つに割れています。いわゆるウルトラトレイルランを趣味としており、はっきりいっていい体をしているので言い返すことは全くできません。まったくいちいち腹が立つ。